速度テスト ガイド

契約より速度が出ない:原因と対処

2026年9月23日更新

公称速度と実測値に差があるのは普通です。しかし極端な差は普通ではありません。その見分け方と、原因が事業者側にある場合の進め方を説明します。

まず「最大」は確約ではない

料金プランは理論上の最大速度で売られています。これは完璧な宅内環境、接続機器が1台だけ、回線が空いている状態を前提にした数字です。実際には、光回線で10〜30%の差は珍しくありません。一方、1Gbps契約で有線接続なのに80Mbpsしか出ないなら、本当に問題があります。

意味のある測定をする

誰かを責める前に、条件の整った測定を用意します。

  1. LANケーブルをルーターに直結します。Wi-Fiではほぼ確実に結果が歪みます。
  2. ほかの通信をすべて止めます:別の機器、ダウンロード、クラウドバックアップ、ルーター経由のテレビなど。
  3. 裏で通信するタブやアプリを閉じます。
  4. VPNをオフにします。 速度の上限になることが多いためです。
  5. 時間帯を変えて3回測り、結果を時刻とともに記録します。

ケーブルが使えない場合はその旨を伝えてください。Wi-Fiでの測定に基づく申し入れは、最初から相手にされません。

原因(多い順)

機器が上限になっている

部分よくある上限
パソコンやルーターのLANポート古い機種で100Mbps、多くは1Gbps
カテゴリー5のLANケーブル100Mbps
Wi-Fi 4(802.11n)実際には100〜150Mbps程度が多い
古いハードディスクダウンロードは遅くするが、テストには影響しない

1Gbpsを超える契約では、パソコンのLANポートが実際の上限になっている例がとても多いです。

宅内の配線や機器

電力線アダプター、中継器、安価なスイッチ、古い壁のモジュラージャックは速度を落とします。回線を疑う前に、必ずルーター直結で測ってください。

契約回線の実際の方式

「光」と売られていても、建物までで、住戸までは電話線やLAN配線という場合があります。その場合、測れるのは最後の区間の性能です。契約書でFTTH、FTTB、FTTC、ケーブル、VDSLのどれかを確認しましょう。

銅線の場合、局舎までの距離

ADSLとVDSLでは、線路が長いほど速度が下がります。1〜2キロを超えるとVDSLもADSL並みに落ちます。利用者側では改善できません。

回線の混雑

混雑時間帯には、共有のケーブル網や混み合った基地局が地域全体の速度を下げます。朝と夜のテストを比べれば見えてきます。

回線の不具合

コネクターの不良、ほこりの付いた光コンセント、傷んだケーブル、局舎側機器の故障などでは、深夜も含めて常時異常に遅くなります。

改善してもらうには

  1. 証拠をそろえます:日付、時刻、下りと上りの速度、接続方法、機器。
  2. サポート窓口に連絡し、回線の診断を依頼します。実施した有線テストの内容を伝えます。
  3. 訪問調査を依頼します。遠隔診断で何も見つからない場合です。
  4. 書面で申し入れ、記録を残します。動きがない場合の備えになります。
  5. 最後の手段として、相談窓口や規制当局に相談します。 国によっては事業者に最低速度の約束を課し、公的な測定手段を用意しています。その結果は一般向けテストより重く扱われます。

国や契約によっては、販売時の説明を大きく下回る状態が続く場合、料金の減額や違約金なしの解約が認められることがあります。手続きを始める前に、お住まいの地域の規定を確認してください。

原因が自宅側にあるとき

有線では契約どおりの速度が出るのに体感が遅いなら、原因は宅内にあります。Wi-Fi、古い機器、接続機器の多さなどです。Wi-Fiの遅さと遅延についての記事で手順を説明しています。

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よくある質問

公称と実測の差は、どこまでなら許容範囲ですか?

光回線では有線で10〜30%の差は一般的です。とくに1Gbps超ではパソコン側が上限になります。半分以下なら診断を求める価値があります。

隣の家は同じ事業者なのに速いのはなぜ?

機器、宅内配線、実際の接続方式、場合によっては収容される装置まで住戸ごとに違います。まず有線での測定値どうしを比べてください。

速度テストだけで申し入れはできますか?

出発点にはなります。とくに日時を記録した有線測定が複数あると有効です。正式な紛争では、各国の規制当局が用意する公的な測定手段も併用してください。

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